子どもに仮面浪人したいと言われたらどうする?親が出来る5つのコト
お子さんに仮面浪人をしたいと言われて悩まれている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
また、仮面浪人に賛成したらいいのかどうか知りたい方もいるでしょう。
この記事では子供に仮面浪人をしたいと言われた時に、親がどんなことが出来るかについて5つのポイントに絞って解説したいと思います。
仮面浪人に賛成するかどうかは非常に難しい問題ですが、是非最後まで読んで判断の参考にしてください。
目次
多くの子は仮面浪人を検討する
大学受験は年々、熾烈な競争となっています。
そのため、受験をがんばってもどうしても希望の大学から合格をもらえなかった人は少なくありません。
そこで問題となるのは、もう1年間受験勉強を頑張るか。そして、それを仮面浪人として再度受験を頑張るかです。
実際、仮面浪人を検討する人は少なくありません。しかし、仮面浪人に対するイメージが沸きにくい人も多くいます。
仮面浪人のメリットとデメリットについては以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
さて、お子さんから仮面浪人をしたいと言われたらどう対応すべきなのでしょうか。
仮面浪人にはメリットもデメリットも存在するため、多角的に考えることが重要です。
ここからは、お子さんから仮面浪人をしたいと言われたときに保護者がすべき対応について具体的に解説していきます。
1. なぜ仮面浪人をしたいのかを聞く
まず、なぜお子さんがなぜ仮面浪人をしたいのかを聞いてみてください。
お子さんの気持ちや理由について知らないことには、仮面浪人に賛成できるかどうか分かりません。
既に一度理由を聞いてみた方は、改めて聞いても良いと思います。
なぜなら仮面浪人をしたいと言われ、最初から冷静でいられる親は少ないからです。
もう一度冷静になっているときになぜ、お子さんが仮面浪人をしたいのかを聞いてみましょう。
また、この段階で必ずしも仮面浪人に賛成か反対かを伝える必要はありません。
判断が簡単なことではないので、調べる時間が欲しいことを伝えてあげるといいでしょう。
2. 仮面浪人について知る
次に、仮面浪がどんなものかを知らない以上は仮面浪人に賛成も反対も出来ません。
以下では仮面浪人の基礎的な知識とメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。
仮面浪人とは
前提として、仮面浪人とは「大学に在籍はしているが、希望大学に合格するために受験勉強を続けている人」を意味します。
つまり大学に入学したけど受験勉強をしている学生を指します。
また、一口に「仮面浪人」と言っても、所属大学への関わり方によって2つのタイプがあります。
1つ目のタイプは、受かった大学をキープしておくために、大学に籍は置くが、休学などをして授業には出席しないタイプです。
このタイプは、普段は予備校に行ったり、自習したりと表面上は通常の浪人生と変わりません。
もう1つのタイプは入学した大学に通いながら受験勉強をするタイプです。筆者はこちらのタイプに属していました。
仮面浪人のメリット・デメリット
仮面浪人にはメリットもデメリットもあります。以下では代表的なメリットとデメリットを紹介いたします。
仮面浪人に賛成するかどうかの判断材料にしてください。
お子さんがどのようなメリットを活かしやすく、デメリットに影響されやすいか親の視点から想像しながら、読んでいただけると幸いです。
メリット1:次年度も大学生でいられる安心感を得られる
仮面浪人の場合、万が一、志望校に落ちてしまっても次年度も大学生として大学に通うことができます。
通常の浪人生の場合、次年度も大学生になれるかは分からず、中には不安になり勉強に集中できない人もいます。
希望大学に合格できなくても大学に通うことができるのはメンタル面の安心材料となり、受験の上でも大きなメリットとなります。
余計な心配がない分、受験に集中することができ、本来の能力を発揮しやすくなります。
メリット2:滑り止めを受ける必要がない
既に大学に入学している仮面浪人は、滑り止めの大学を受験する必要がありません。
通常の浪人生や現役生は大抵の場合、複数の滑り止めの試験対策も行うので、直前期の負荷が大きいです。また試験が連日続いたりと体力的にも精神的にもハードです。
一方仮面浪人は、志望校の受験に集中することができるので、他の受験生に比べて大きなアドバンテージとなります。
メリット3:大学の授業を受けることが出来る
一般的に、仮面浪人は大学の授業がある分、受験勉強に使える時間が減ります。
しかし、大学の勉強は高校の勉強と地続きの部分もあり、大学受験にも役立ちます。むしろ大学の授業だからこそ、今までの疑問が解消されることもあり、有効活用することができます。
さらに、大学の授業を先取りすることで、受験勉強と大学での勉強の関連性もみえてきて、受験時のモチベーションにもつながります。
受験勉強だけの生活に嫌気が差してしまう方は、大学の授業や活動から刺激を得られ、受験勉強にメリハリをつけることができます。
デメリット1:受験勉強に使える時間が短くなる
前述の通り、大学での勉強も受験勉強に活かせるのは事実ですが、やはりある程度勉強量は確保したいところです。
仮面浪人は大学の授業に時間が取られるため、他の受験生に比べて相対的に受験勉強できる時間が短くなってしまいます。
場合によっては、短時間で移動のいらないオンライン個別指導などで勉強時間を確保することも視野に入れる必要があります。
デメリット2:勉強をサボりやすい
仮面浪人は、受験勉強のスケジュールを自由に立てられる反面、ついついサボってしまうことになってしまいます。
仮面浪人を成功させるためには、徹底したスケジュールの管理が必要です。
自分だけで履修や受験勉強のスケジュール全てを決めるのが難しい場合は、塾などに受験スケジュール管理を相談することも選択肢として考えましょう。
しっかり受験の戦略を立てて着実に実行できるかどうかが非常に重要となります。
デメリット3:大学と受験の両方が中途半端に終わるリスクがある
大学生活をこなしながら受験勉強を続け、成績を上げるには相当な自己管理が必要です。
特にメンタル面が重要で、半端な覚悟では、大学生活は楽しめず、受験勉強にも身が入らないというどっちつかずになる場合もあります。
そのような状態にならないためには、モチベーションを維持し続けることが重要です。1人では難しいという人には、親身に考えて伴走してくれる人が必要となります。
仮面浪人にかかる費用
仮面浪人を考える上で、出費についても検討することが重要です。
仮面浪人にかかる費用は、休学するか、塾や予備校に通うかでも大きく変わりますが、最低でも30万円、場合によっては200万円以上かかることもあります。
一方で仮面浪人で大学を変えることで、トータルの学費を抑えることが出来る場合もあります。
例えば、私立大学に4年間通うよりも、私立1年間+国立4年間の方がトータルの学費が抑えられることはあります。
仮面浪人にかかる費用についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しています。
3.仮面浪人の大変さを伝える
仮面浪人について、メリットやデメリット、費用について分かったら、お子さんに仮面浪人の大変さやコスト面の負担の大きさについて伝えてあげましょう。
そして、なぜ通常の浪人ではだめなのかや、仮面浪人を成功させる自信についてお子さんの考えを確認してみましょう。
もちろん、仮面浪人のハードな生活や、ある程度コストがかかることもお子さんは分かっていると思います。
その上で、お子さんが仮面浪人の大変さや費用についてどのように考えているかを聞いてみましょう。
お子さんがあまり仮面浪人について考えておらず、とにかく仮面浪人をしたいんだ!というスタンスの場合、次年度合格できるかの観点で言うと少し不安な所です。
不完全燃焼にならないように仮面浪人をさせてあげるのもアリですが、親としては一旦考え直してもらうのも一つの選択肢でしょう。
逆にお子さんが、ある程度仮面浪人について理解をしており、しっかりと調べたうえで仮面浪人をやりたいと考えている場合、後押ししてあげるのも良いと考えられます。
親としてはもっと確実な道を歩んで欲しい…と思う方もいるとは思いますが、お子さんがしっかりと自分で仮面浪人について調べたうえで、挑戦をしたいと思っている場合は、応援してあげるのが良いと言えます。
4.具体的にどんな支援が可能なのかを伝える
もし仮面浪人をすることについて許諾した場合、親・保護者として具体的にどのような支援が可能なのかを伝えてあげましょう。
例えば、今の大学の学費を出すことは出来るが、高額な予備校に通わせてあげるのは難しいという場合は、実情をはっきりと伝えてあげましょう。
逆に、全科目の塾代を出すのは難しいが、個別指導などで苦手な科目だけなら出すことができるという場合は、その旨を伝えてあげましょう。
具体的にどのような支援が可能かを伝えることで、お子さんが主体的に何をすればいいかを考えるだけでなく、応援をしてもらってるという実感につながり、安心感を得ることができます。
5.追い込まれないようにしてあげる
仮面浪人の生活は非常にハードです。なぜなら、普段の大学生活に加えて受験勉強をしなければならないからです。
中には、大学生活と受験生活を両立させようと自分を追い込みすぎてしまう人もいます。
お子さんが仮面浪人をしていて、追い込まれ過ぎていないかをしっかりと確認してあげられるのは、親だからこそできることです。
場合によっては途中で仮面浪人をやめてもいい、落ちてもいいと言ってあげる方が精神的に余裕が生まれ、結果に結びつく場合もあります。
決してお子さんが追い込まれ過ぎないように、目配りを欠かさないであげてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
仮面浪人をしたいと言われたときに親が出来ることにつてまとめさせて頂きました。
子供に仮面浪人をしたいと言われた場合、最初から冷静でいられる親は少ないです。
仮面浪人ついて調べ、しっかりとお子さんの気持ちを聞いてあげることで、良い判断が出来るでしょう。
是非この記事を、仮面浪人について判断の参考にしていただけると幸いです。
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