仮面浪人とは?経験者が仮面浪人の意味や何のためにするのかを解説

受験期になるとよく聞く言葉のひとつに、「仮面浪人」がありますよね。

仮面浪人ってなんのこと?と思う方もいるでしょう。

また仮面浪人は普通の浪人と何が違うの?と疑問に思っている方もいるでしょう。

この記事では仮面浪人にとは何かや、仮面浪人に関わる様々な疑問について解説していきたいと思います。

仮面浪人について気になっている方や、仮面浪人を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

仮面浪人とは

仮面浪人とは「大学に在籍はしているが、希望大学に合格するために受験勉強を続けている人」を意味します。

つまり大学に入学したけど受験勉強をしている学生を指します。

仮面浪人自体は決して最近になって生まれた受験戦略ではなく、日本に大学が出来てきた1900年代前半から存在しています。

また、「仮面浪人」と一口に言っても、2つのタイプが存在します。

1つ目のタイプは、入学した大学に通いながら受験勉強をするタイプです。

こちらのタイプでは、他の大学生同様に授業を受け単位を取得しつつ、第一希望合格を目指すやり方です。

2つ目のタイプは、受かった大学をキープしておくために、大学に籍は置くものの、休学などして授業には出席しないというタイプです。

このタイプは、普段は予備校に行ったり、自習したりと表面上は通常の浪人生と変わりません。

何のために仮面浪人をするのか

ここまで仮面浪人とは何かについて解説してきました。

では、なぜわざわざ大学に籍を残してまで受験勉強をする人がいるのでしょうか。

まず、仮面浪人をする人は全員、今の大学とは違う大学に行きたいという意思を持っています。

大学を変えたい理由は現役時代の第一志望を諦められない、専門を変えたいなど人によって様々です。

そして通常の浪人ではなく仮面浪人を選ぶのは、仮面浪人にはメリットが存在するためです。

代表的なメリットは、仮面浪人の場合、次年度も大学生でいられるということです。

例え志望校に落ちてしまっても、大学に籍はあるため次年度も大学に通うことができます。

通常の浪人生の場合、次年度も確実に大学生になれるわけではなく、不安になり勉強に集中できない人もいます。

失敗しても大学に通うことができるのはメンタル面の安心材料となり、受験の上でも大きなメリットと言えます。

また、既に大学に入学している仮面浪人は滑り止めの大学を受験する必要がないため本命の大学に集中して勉強することができます

通常の浪人生や現役生は多くの場合、複数の大学や学部学科の試験対策も行うので、直前期の負荷が大きいです。また試験が連日続いたりと体力的にも精神的にもハードです。

一方仮面浪人は、志望校の受験に集中することができるので、他の受験生に比べて大きなアドバンテージとなります。

仮面浪人をするとどうなるのか

次に仮面浪人をするとどうなるのかについても見ていきたいと思います。

大学に通いながら受験勉強をしても大丈夫…?と不安をお持ちの方はぜひご覧ください。

仮面浪人を禁止している大学はない

まず前提として仮面浪人を禁止している大学はありません

そのため仮面浪人をしていること自体を咎められることはありません。

ただし、所属大学や受験大学によっては「受験願」や「受験許可書」の提出が必要な場合もあるので、事前に調べておく必要があります。

合格した時も手続きがある

無事希望の大学に合格することができれば、新年度から大学一年生になることができます。

この時大学の二重在籍にならないように、これまで所属していた大学に退学届を提出する必要があります。

また新たに所属する大学へ退学した証明を提出する場合もあるので、要綱や学務課によく確認をしておくといいでしょう。

仮面浪人の時に取った単位を引き継げる場合も

実は仮面浪人中に取った単位は合格後に次の大学の単位として認められる場合があります

大学によって他大の単位を認めてくれるかや認定の条件は違いますが、取得した単位を引き継ぐことができるのは大きなメリットと言えます。

不合格でも大学生でいられる

たとえ受験に失敗しても大学生でいられるのは仮面浪人の大きなメリットです。

ただし必要な単位が足りない場合は留年してしまう場合もあるので、仮面浪人をする人も単位や履修についてはよく確認しておく必要があります。

仮面浪人の履修の組み方についてはこちらの記事でも解説していますので、是非ご覧ください。

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仮面浪人はお金がかる?

大学に通いながら受験勉強をする仮面浪人はお金がかかるイメージがありますよね。

個人差はありますが仮面浪人には約30~200万円ほどかかることがあります。塾代や模試代を工夫すればある程度おさえることもできますが決して安くない金額です。

一方で仮面浪人で希望の大学に合格した場合の方がトータルの学費を抑えられることもあります。

例えば私立文系から国立文系に仮面浪人で合格した場合、私立文系の大学で4年間過ごすよりも私立1年+国立4年間の方が平均して約46.5万円学費を抑えることができます。

仮面浪人にかかるお金や費用についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、気になる方は是非ご覧ください。

仮面浪人にかかるお金はいくら?費用を抑えるポイントを徹底解説

「仮面浪人したいけどお金がかかりそう…」 このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。 また実際にかかる費用や費用を抑える方法を知りたい方もいるでしょう…

仮面浪人の成功率はどれくらいなのか

気になるのは仮面浪人の成功率です。

以下で仮面浪人の成功率について見ていきたいと思います。

Google検索をすると、仮面浪人の成功率は10%程度と書いている記事が多いですが、この数字は信頼できる機関が出した統計的な数字ではありません。

そのため巷で言われている仮面浪人の成功率や合格率が10%というのはまったく根拠がないのです。

仮面浪人の成功率についてはこちらの記事でも解説していますので、是非ご覧ください。

仮面浪人の成功率が10%なのは本当?仮面浪人の合格率を計算してみた!

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成功率が10%と言われるのには理由がある

一方で仮面浪人の成功率が10%と低く語られがちなのにはまったく理由がないわけではありません

以下で、仮面浪人成功率や合格率が低いと言われる理由についていくつか解説したいと思います。

受験勉強に使える時間が限られている

まず最初に挙げられる理由は、仮面浪人生は受験勉強に使える時間が限られていることです。

仮面浪人生は大学の授業や課題をこなしながら受験勉強をする必要があります。

結果として、受験勉強だけに取り組む時間は授業の空きコマや夕方の時間帯に限られてきます。

時間を有効に活用できる人でなければ仮面浪人で成功するのは難しいでしょう。

誘惑が多い

仮面浪人生のまわりの大学生は、受験から解放されて大学生活を楽しんでいます。

飲み会や部活・サークル、学園祭など、大学生活を謳歌していることでしょう。

仮面浪人生はまわりの同級生がそのようなことを楽しんでいる中、誘惑をはねのけて受験勉強を続けていく必要があります

誘惑が多い環境の中で、自分で勉強を進められるようでないと、仮面浪人での合格は難しいでしょう。

途中でやめることができてしまう

仮面浪人は、大学生である以上、途中で仮面浪人をやめることもできます。

途中でやめることができる選択肢があることはメリットとも言えますが、大学と並行して受験勉強するのがつらくなって「やっぱりやめた」と放棄することが可能なので、仮面浪人の合格率は低いと考えられがちです。

また万が一失敗しても大学は卒業できるという安心感も、受験に身が入らない原因を作ります。

安心感にあぐらをかくことなく、しっかり自分を律することができる人間でないと仮面浪人を成功させることは難しいです。

仮面浪人で逆転合格は無理なのか

ここまで仮面浪人の成功率が低いと言われる理由を見てきましたが、仮面浪人で逆転合格することは無理なのでしょうか。

結論から申し上げますと仮面浪人でも逆転合格することは可能です!

実際、現役時代から550点満点で85点伸ばし、仮面浪人で偏差値50台の大学から東大に合格した例もあります。

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では仮面浪人で逆転合格するにはどうしたらいいのでしょうか。

仮面浪人で逆転合格するための第一歩は自分の弱点や苦手科目、現役時代に落ちてしまった原因を特定し克服することです。

前述の通り、仮面浪人生は大学の講義や課題もこなす必要があるため、全ての時間を受験勉強に使えるわけではありません。

そのため忙しい仮面浪人生は、効率の良い学習で学力や偏差値を伸ばしていく必要があります

苦手科目や分野は伸びしろが大きいため、時間を集中投資する価値があります。

もちろん漫然と時間をかけて勉強しても、学力を伸ばすことはできません

自分の現状の実力と目標校にどのような解離があり、どんな勉強をすればいいのかを正しく特定する必要があります。

特に苦手科目や分野がある人は、その自分にどんな勉強が必要なのかしっかり見極められてない可能性がありますので、これまで受けた模試や入試を振り返り、効果的な対策を心掛けましょう。

また、「正直苦手科目の勉強の仕方が分からない…」という人は、個別指導などを利用して重点的に対策をするのもいいでしょう。

個別指導であれば忙しい仮面浪人生でも時間の都合が合わせやすく、また自分のレベルに合わせて指導をしてもらえるので、これまで疑問に思っていたけど聞けなかった事や、自分の弱点を減らすことができ、効率よく学びを得ることができます。

一方で仮面浪人生は大学に通っており、受験勉強にはそれほどお金をかけられないという人もいるでしょう。

以下の記事でも詳しく解説していますが、実は仮面浪人をしたほうがお金を抑えられる場合があります

仮面浪人にかかるお金はいくら?費用を抑えるポイントを徹底解説

「仮面浪人したいけどお金がかかりそう…」 このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。 また実際にかかる費用や費用を抑える方法を知りたい方もいるでしょう…

例えば私立文系から国立文系に仮面浪人で合格した場合、平均的にトータルの学費は約46.5万円抑えることができます

また私立理系から国立理系に進み大学院まで同じ大学でいるとすると、トータルの学費を225万円ほど抑えることができるのです。

そのため長期的な視点で考えれば、仮面浪人でも合格をすればトータルの学費が安くなるので、その分を塾代にかける事は無駄な出費ではありません。

では仮面浪人はどんな塾に通うといいのでしょうか。

仮面浪人のおすすめなのが仮面浪人専門塾であるリバシです。

大手予備校に比べて比較的リーズナブルな値段設定(リバシのコース・料金はこちら)でありながら、大手予備校にはない仮面浪人に特化した指導を行っており、オンライン個別指導による授業に加えて、大学の履修の相談や仮面浪人に成功した人の体験談なども聞けます。

仮面浪人をするかどうかや、モチベーション・受験勉強・大学など、仮面浪人について疑問や不安がある方は一度無料相談をしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。

仮面浪人とは何かや仮面浪人に関わる様々な疑問について解説してきました。

仮面浪人をするのは大変なイメージもありますが、実はメリットは多いことも知っていただけたと思います。

仮面浪人を検討している方はぜひこの記事を参考にしてみてください

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