仮面浪人は裏切りじゃない！同級生に裏切りと思われないために出来ることは？

現状に満足せず、仮面浪人で第一志望を目指そうと考えている方もいると思います。

しかし、今の大学の同級生に「裏切り」と捉えられてしまうのではと不安になり、仮面浪人を躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。

この記事では実際に仮面浪人を体験した筆者が

• 仮面浪人は裏切りか
• なぜ裏切りと思われてしまうのか
• 裏切りと思われないための対象法

について、詳しく解説したいと思います。

仮面浪人は裏切りか

結論から申し上げますと、仮面浪人は決して裏切りではないありません！

なぜなら、大学とはあくまで自分の夢や目標のために通うものであり、他人がとやかく言うものではありません。

もう一度チャレンジしたい、別の事を学んでみたい、など仮面浪人の理由は人それぞれですが、どのような理由であれ、仮面浪人を妨げられるべきではありません。

仮面浪人を裏切りと思われてしまう理由

しかし、仮面浪人を裏切りと感じてしまう人がいるのも事実です。

では、なぜ仮面浪人は裏切りと思われてしまうのでしょうか。

1. 否定されたと感じる

まず第一に仮面浪人をする場合、現在の大学を出ていき、新たな大学に行くことを目指します。

この時、今の大学に所属するあなたの同級生や友達はあなたが今の大学にネガティブな感情を持っているために、大学を辞めたいのだと考えるでしょう。

自分の大学が悪く思われるのは誰だって嫌ですよね。また、内心ではこれまで今の大学を下に見ていて、自分達のことを見下しながら付き合ってたんだとさえ思う人もいるでしょう。

このように仮面浪人を大学の否定と考え、ひいては自分も否定された考えてしまう人が、仮面浪人を裏切りと思ってしまうのです。

2. 信用されていなかったと感じる

仮面浪人をカミングアウトされた時に、今までそんな大事なことを黙っていたのかと思う人もいます。

そのような人は、信用されていないと感じ、時には裏切られたとさえ思ってしまう場合もあります。

もし同級生や友達に仮面浪人することを伝える場合は、あくまで、「あなただから話した」というニュアンスを含ませましょう。

こうすることで、こちらはあなたのことを信用していると示すことになり、裏切りと捉えられづらくなります。

仮面浪人を裏切りと思われないためには

では、どうしたら仮面浪人を裏切りと思われないように出来るのでしょうか。

以下では仮面浪人を裏切りと思われないための、伝え方や気を付けるべき点について解説します。

1. 理由の伝え方に気を付ける

前述のように、自分の大学が悪く思われて良い気がする人はいません。そこに所属する自分も馬鹿にされた気分になるからです。

そこで、仮面浪人をする理由を同級生や友達に伝えるときは、今の大学のネガティブな要素を感じさせないように気を付けましょう。

次の例はNGです。

NG1：「もっと偏差値の高い大学に行きたい」

これでは、今の大学は偏差値が低くて通ってらんないと言っているようなものです。偏差値は大学選びでも大事な指標であるのは事実ですが、あくまで一つの尺度に過ぎないので、あまり強調しないようにしましょう。

また、次の例もNGです。

NG2：「質の高い授業を受けたい」

こちらは一見、勉強熱心で良い理由にも見えますが、遠回しにこの大学の授業はレベルが低いと馬鹿にしているように聞こえます。

理由を伝える際は、今の大学そのものに不満はないが、自分の気持ちを大事にしたいというニュアンスを持たせるのが良いです。

例えば、大学に不満はないという前提を話した上で「どうしても昔からの目標大学に再挑戦したい」や「大学で勉強しているうちに、専攻を変えたくなった」など、極力今の大学にネガティブな要素を感じさせないようにしましょう。

2. 伝える時期に気をつける

仮面浪人していると同級生に伝える場合、伝える時期にも気を付ける必要があります。

入学直後に伝えると、はなからこの大学は押さえに過ぎないと感じさせてしまいます。

また受験直前に話した場合、一年間も黙っていたのかという不信感が生まれやすいです。受験直前の無用なトラブルは精神衛生上よろしくありません。

以上の様に、仮面浪人を成功させるためには、伝える時期にも気を付ける必要があります。

筆者のお勧めは、7月～10月です。あくまで前期の授業を受けて、熟慮した体を取った方が誤解や無用なトラブルを避けられると思います。

3. 友達はなるべく作らない

仮面浪人をする場合、受験までの間はなるべく友達を作らない方がベターです。

受験期間中はなるべく人間関係のトラブルは避けたいからです。大学生と受験生の二重生活というハードなスケジュールの中で、人間関係のこじれが生じるのは避けたいところです。

同様に、友達を作る目的で部活やサークルに入るのも仮面浪人中はお勧めできません。

しかし、あまり友達を作らずに仮面浪人に失敗したらどうしよう…と思う人もいるでしょう。

ですが、大学の人間関係は高校までに比べて流動的です。次年度以降でも十分取り返しがつきます。逆に1年生の時に出来た友達でも2年生になると、授業がかぶらずに疎遠になったということはままあることです。

2年生以降にサークル等に入る人も一定数いますので、心配しすぎる必要はないでしょう

また、高校の同期がいる、既に友達が出来たという方は、1,2を参考にして、仮面浪人することを伝えるといいでしょう。

仮面浪人を言うべき？

そもそも仮面浪人であることを伝える必要はあるのでしょうか。また、上手く行ったら、伝えるのでも良いのでは？と思う人もいるかと思います。

仮面浪人を体験した筆者の見解は、今後も関係を続けたいなら事前に伝えるのがベター、ただし大っぴらにする必要はないと考えています。以下ではその理由について解説します。

今後も関係を続けるなら事前に伝えるのがベター

目標大学に合格した後に伝えた場合、既に大学が別々になることが決まっているので、伝えられた側は少なからず裏切られたと感じるでしょう。

合格したあなたは、嬉しい気持ちでいっぱいですが、相手は素直に喜べないかもしれません。その感情のギャップで余計に不和を生んでしまう可能性もあります。

したがって、大学を変えた後でも関係を続けたい場合は、事前に伝えることをお勧めします。

逆に、大学で数回しか話しておらず、今後も連絡を取る予定が無い人には特に伝える必要はないと思います。先述の通り、大学での関係は流動的なので、向こうもさほど気にしないと思います。

仮面浪人を大っぴらに言うのはNG

仮面浪人することを伝えるのが、そこまで大変なら先に仮面浪人を公言しておけばいいのではと思う人もいるかもしれません。しかし、それはお勧めできません。あいつはこの大学に何をしに来たんだと思われてしまいます。

また、仮に仮面浪人に失敗し、次年度以降も現在の大学に通う場合、あなたは仮面浪人に失敗した人と強く印象付けられてしまいます。

同様の理由で、授業中に目立った内職をすることもお勧めできません。講義中に受験用の参考書を堂々と開いていたら、悪目立ちをし、顰蹙を買うでしょう。どうしても内職をしたい場合は目立たないように気を付けましょう。

まとめ

ここまで、仮面浪人と裏切り、人間関係についてまとめさせて頂きました。ここまでの重要なポイントは以下の通りです。

• 仮面浪人は裏切りではない
• 伝え方・時期に気を付ける
• 仮面浪人を大っぴらにしない

大学での人間関係は流動的ですが、無用なトラブルを避け、仮面浪人を成功させるために是非この記事を参考にしてください。