仮面浪人にメリットはある?経験者からみた仮面浪人のメリット・デメリットとは
希望大学に合格できず、仮面浪人を検討している人もいるのではないでしょうか。
仮面浪人にはメリットもありますが、中途半端になってしまいそうで迷うこともありますよね。
この記事では、仮面浪人の意味や、なぜ仮面浪人をするのか、メリット・デメリットを詳しくご紹介したいと思います。
また、仮面浪人で東大理二に合格した筆者の体験を基に、仮面浪人を成功させる秘訣についても詳しく解説したいと思います。
目次
仮面浪人とは?
まず前提として、仮面浪人とは「大学に在籍はしているが、希望大学に合格するために受験勉強を続けている人」を意味します。
つまり大学に入学したけど受験勉強をしている学生を指します。
仮面浪人についてさらに知りたい方はこちらの記事で解説していますので、是非ご覧ください。
仮面浪人の2つのタイプ
「仮面浪人」と一口に言っても、所属大学への関わり方によってタイプが違います。
以下では、仮面浪人の代表的な2つのタイプについて紹介します。仮面浪人を検討している方は、自分がどちらのタイプなのか確認してみてください。
タイプ1:大学に行きながら受験勉強をする
1つ目は、入学した大学に通いながら受験勉強をするタイプです。
こちらのタイプでは、他の大学生同様に授業を受け単位を取得しつつ、第一希望合格を目指すやり方です。
このタイプは、大学の勉強に時間を取られてしまうのがネックです。一方で後述するようにメリットも多く、筆者もタイプ1に属していました。
タイプ2:大学には行かずに受験勉強をする
こちらのタイプでは、受かった大学をキープしておくために、大学に籍は置くものの、休学などして授業には出席しないというタイプです。
このタイプは、普段は予備校に行ったり、自習したりと表面上は通常の浪人生と変わりません。
仮面浪人を選ぶ理由
仮面浪人を選び、希望の大学に合格する人は毎年一定数います。
しかし、なぜ大学に籍を置きながら受験勉強をするのか気になる人もいるでしょう。以下では仮面浪人を選ぶ理由を3つ紹介します
理由1:一年後も大学生でいられる
普通の浪人を選び、全落ちしてしまった場合、次年度も浪人を続けることになります。また、現役時は受かったのに浪人時は滑り止めの大学も落ちてしまうことも考えられます。
そのような事態を避けるために、大学に籍を置きつつ受験勉強をするのが仮面浪人です。一年後も大学生でいられるというのは、受験生にとって大きな安心感になります。
受験勉強はメンタルの部分も大きく関わるので、安心感を得られるのは大きな利点です。
理由2:入学後に専門を変えたくなった
一度入学した大学で過ごしているうちに、専攻内容とは別のことを学びたくなることもあるでしょう。
しかし、いきなり大学をやめて受験勉強に専念するのはリスクが大きいと感じる人が、大学に通いながら受験勉強をすることを選びます。
理由3:もう一度挑戦せずに後悔したくない
第一希望に合格できなかった場合でも、自分の気持ちに折り合いをつけて、大学生活を楽しみたいと考える人もいるでしょう。
しかし、現状に妥協せずに、やはり第一希望合格を目指したいと、強く思う人もいます。そのような人は、ここで挑戦しなかったら後悔する、と考え仮面浪人を決意するのです。
仮面浪人のメリット・デメリット
ここからは、仮面浪人のメリットとデメリットについて詳しく解説します。仮面浪人するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
仮面浪人のメリット
毎年仮面浪人を選び、志望校に合格する人が一定数います。
仮面浪人というやり方が選ばれるのは、そこに一定のメリットがあるからと言えるでしょう。
メリット1:次年度も大学生でいられる安心感を得られる
仮面浪人の場合、例え志望校に落ちてしまっても、次年度も大学に通うことができます。
通常の浪人生の場合、次年度も大学生になれるかは分からず、中には不安になり勉強に集中できない人もいるでしょう。
失敗しても大学に通うことができるのはメンタル面の安心材料となり、受験の上でも大きなメリットと言えます。
メリット2:滑り止めを受ける必要がない
既に大学に入学している仮面浪人は、滑り止めの大学を受験する必要がありません。
通常の浪人生や現役生は大抵の場合、複数の滑り止めの試験対策も行うので、直前期の負荷が大きいです。また試験が連日続いたりと体力的にも精神的にもハードです。
一方仮面浪人は、志望校の受験に集中することができるので、他の受験生に比べて大きなアドバンテージとなります。
メリット3:大学の授業を受けることが出来る
一般的に、仮面浪人は大学の授業がある分、受験勉強に使える時間が減ります。
しかし、大学の勉強は高校の勉強と地続きの部分もあり、大学受験にも役立ちます。むしろ大学の授業だからこそ、今までの疑問が解消されることもあり、有効活用することができます。
さらに、大学の授業を先取りすることで、受験勉強と大学での勉強の関連性もみえてきて、受験時のモチベーションにつながるでしょう。
また、仮面浪人中も単位をある程度取り、進級や卒業の要件に引っかかることがなければ、たとえ仮面浪人を失敗しても4年間で卒業することも可能です。
大学の履修や受験勉強のバランスについて気になる方は仮面浪人専門塾に相談しても良いかもしれません
仮面浪人のデメリット
メリットの多い仮面浪人ですが、デメリットがあるのも事実です。
仮面浪人を迷っている方は、メリットとデメリットを比較してみてください。
デメリット1:受験勉強に使える時間が短くなる
仮面浪人は大学の授業に時間が取られるため、他の受験生に比べて相対的に受験勉強できる時間が短くなってしまいます。
前述の通り、大学での勉強も受験勉強に活かせるのは事実ですが、やはり不安になってしまう人もいるでしょう。
場合によっては、短時間で移動のいらないオンライン個別指導などで勉強時間を確保することも視野に入れましょう。
デメリット2:勉強をサボりやすい
仮面浪人は、受験勉強のスケジュールを自由に立てられる反面、ついサボりがちになってしまいます。
仮面浪人を成功させるためには、徹底したスケジュールの管理が必要です。
自分だけでスケジュール全てを決めるのを難しいと感じる方は、仮面浪人専門の塾に相談するのもいいかもしれません。
デメリット3:大学と受験の両方が中途半端に終わるリスクがある
大学生活をこなしながら受験勉強を続け、成績を上げるには相当な自己管理が必要です。
特にメンタル面が重要で、半端な覚悟では、大学生活は楽しめず、受験勉強にも身が入らないというどっちつかずになる場合もあります。
そのような状態にならないためには、モチベーションを維持し続けることが重要です。1人では難しいという人は、あなたのことを親身に考えて伴走してくれる人を見つけましょう。
仮面浪人成功のためのポイント
仮面浪人のメリット・デメリットの両方を紹介してきました。その上で、やはり行きたい大学がある人は、仮面浪人に挑戦することはとても良い選択肢です。
最後に、仮面浪人を成功させるための5つのポイントを紹介します。ぜひ、役立ててください。
1. 仮面浪人をやり遂げる覚悟をもつ
まずは、仮面浪人をやり遂げ、合格するという強い意志が必要です。
前述の通り、メリットも多い仮面浪人ですが、サボりがちになってしまったり、モチベーションの維持が難しいなどのデメリットもあります。
仮面浪人を成功させるには強い意思と覚悟が必要となります。
2. 去年までの勉強を分析する
去年までの勉強を分析し、対策を打たなければ、現役時と同じような結果となってしまいます。
例えば
「苦手な英語の勉強から逃げていた」
「ついスマホをいじってしまい勉強時間が足りなかった」
などといった反省や改善点が必ずあるはずです。
仮面浪人を成功させるために、まず去年までの勉強や習慣の分析から始めることをお薦めします。
3. 大学の履修を計画的に行う
仮面浪人のメリットの一つは大学の道を残せることです。この利点を最大限活かすためには、履修計画が重要となります。
したがって進級や卒業の要件を確認しつつ、受験勉強の時間を確保する必要があります。
大学生活と受験勉強を両立できるような履修計画をしっかり考えましょう。
4. 摸試を積極的に受ける
仮面浪人生の場合、小テスト等で定期的に自分の実力や周りとの差を測れません。そのため今の自分に何が不足しているかが見えづらくなってしまいます。
なるべく月一程度で摸試を受け、現状の自分の位置や課題を確認するといいでしょう。
5. 個別指導の塾で学力を向上させる
仮面浪人の場合、他の浪人生のように集団塾や予備校に参加するのは難しいです。通常の浪人生が通うコースは、昼間開講しており、大学生活を送りながら通うのは困難です。
また、夕方以降に行われる集団授業は基本的に現役生をターゲットとしており、こちらも仮面浪人生が通うのは難しいです。そのため仮面浪人の場合、時間の都合に合わせやすい個別指導をお薦めします。
お金をかけたく無い場合、塾等に通わないことも考えられます。しかし一度目標校に落ちている場合、自分の勉強を見直す必要があると思います。そのため苦手科目だけでも指導者を探すことをお薦めします。
最近ではオンラインで個別指導を行っている塾もあり、自分の生活に合わせて受講できるので検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:仮面浪人を成功させ、第一志望の大学に
仮面浪人の意味や、メリット・デメリット、成功のポイントについて解説しました。受験後の選択は一生に関わる大切なものです。
不安や焦りもあると思いますが自分の状況と目標を比較して、一度冷静に考えてみてください。
仮面浪人はつらいですが、スケジュールをしっかり組み計画的に行動することで合格へ近づくでしょう。
仮面浪人を検討している方は、こちらの記事で具体的な仮面浪人のやり方について解説していますので、是非ご覧ください。
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