仮面浪人の成功率が10%なのは本当?仮面浪人の合格率を計算してみた!
「仮面浪人の成功率はどのくらい?」
仮面浪人でもう1年間頑張ろうと思っている人にとって、一番気になるのが仮面浪人の成功率でしょう。
Google検索をすると、仮面浪人の成功率は10%程度と書いている記事が多いですが、果たして本当なのでしょうか?
この記事では、仮面浪人の成功率が10%というのは本当なのかを徹底的に検証していきます!
仮面浪人をしようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
仮面浪人の成功率は実際どのくらい?
仮面浪人の成功率が10%というのは本当なのでしょうか。
結論から申し上げると、10%という数字にはまったく根拠はありません!
なぜなら、10%という数字は信頼できる機関が出した統計的な数字ではないからです。
現役生の合格率や浪人生の成功率はある程度調査が行われているのですが、仮面浪人だけに注目したものはありません。
それでは、仮面浪人の成功率がまったく信用できないかと言うと、そうではありません。
ここからは、仮面浪人の成功率を計算していきます。
仮面浪人をする人の数
仮面浪人の成功率を計算する上で、仮面浪人生が全体で何人いるか知る必要があります。
受験を終えて春から大学に通い、仮面浪人として受験と大学の勉強の両方に取り組んでいる学生の数は何人いるのでしょうか。
仮面浪人生の数は、信頼できる統計情報がないため、正確な数を知ることは不可能です。
しかし、浪人生の数は大学入試センターの集計から毎年8万人程度いることがわかっています。
仮に、浪人生8万人のうち2万人(およそ4人に1人)が仮面浪人としましょう。
この仮定は、皆さんのまわりを見てもある程度納得できるのではないでしょうか。または少し多すぎるのではないかと考える人もいるかもしれません。
以下では、仮面浪人生全体の数を少なすぎないような値として、仮面浪人をする人が毎年およそ2万人いると仮定して計算を進めます。
仮面浪人で成功する人の数
次に、仮面浪人で成功する人の数を見ていきましょう。
仮面浪人で成功した人の数についても、しっかりとした統計が取られているわけではありません。
大学も合格者数やそのうちの現役生と浪人生の割合こそ示すものの、浪人生が仮面浪人であったかどうかについては公表しておらず、正確な数値があるわけではありません。
しかし、仮面浪人で合格する人の数を推測することはできます。
朝日新聞と河合塾が毎年行っている「ひらく 日本の大学」という調査があります。
少し古いデータではあるのですが、2018年度の大学1年中退率が1.7%であったと公表されています。
参照元:ひらく 日本の大学
1年中退率とは、大学1年生で大学を辞めた人の割合を示します。
大学1年生の数は毎年およそ50万人ですので、そのうちの1.7%、つまり8,500人ほどは大学を1年生のうちに辞めていることになります。
1年間仮面浪人をして第1志望に合格した場合、その人は大学1年で辞めることになります。
そのため、この8,500人全員ではないにせよ、少なく見積もっても5,000人程度は仮面浪人で成功した人と推測することができるのです。
仮面浪人の成功率を計算した結果
以上の仮定に基づいて、仮面浪人の成功率を計算してみましょう。
仮面浪人生全体が2万人、そのうち合格する人数が5,000人とした場合どうなるでしょうか。
5,000 / 20,000 = 0.25
仮面浪人の成功率は25%と計算することができました。
どうでしょうか。10%より圧倒的に大きい数字が算出されました。しかも、これは仮面浪人生全体の数を多少多めに見積もってこの結果です。
仮面浪人生が毎年2万人もいなければ成功率はもっと大きくなります。
ここからわかることは、仮面浪人の成功率を数値的に議論することは本質的に意味がないということです。
値の取り方によって10%にも25%にもそれ以上にもなります。
仮面浪人の成功率や合格率を見るときは、あくまで参考程度に考えることが大切です。
そして、さらに大切なのはこのような根拠のない数字に惑わされず、自分の決めた目標に向かってしっかり努力することです。
仮面浪人するか否かを決める中で、合格率を考えること自体は問題ありませんが、仮面浪人を決意した後は、自分の合格率をどう上げるかだけを考えましょう。
なぜ仮面浪人の成功率は低いと言われるのか
仮面浪人の成功率10%という数字に大きな意味はないことは解説してきました。
では、なぜ仮面浪人で合格できる人は少ないと言われるのでしょうか。
以下では、いくつかの理由を解説します。
1. 受験勉強に使える時間が限られている
まず最初に挙げられる理由は、仮面浪人生は受験勉強に使える時間が限られていることです。
予備校に通う浪人生とは異なり、仮面浪人生は日中は大学の授業に出席しなければならず、授業中に出される課題にも取り組まなければなりません。
結果として、受験勉強だけに取り組む時間は授業の空きコマや夕方の時間帯に限られてきます。
実際、しっかりと時間を有効に活用できる人でないと仮面浪人で成功するのは難しいでしょう。
2. 楽しそうな誘惑が多い
仮面浪人生のまわりの大学生は、受験から解放されて大学生活を楽しんでいます。
飲み会やサークル、学園祭など、とにかくはっちゃけて生活していることでしょう。
仮面浪人生はまわりの同級生がそのようなことを楽しんでいる中で、粛々と勉強を続けていく必要があります。
誘惑が多い環境の中で、自分で勉強を進められるようでないと、合格は難しいでしょう。
3. 「やっぱりやめた」ができる
仮面浪人の成功率が低くなる要因として、逃げ道があることにも触れる必要があるでしょう。
仮面浪人は、大学生である以上、途中で仮面浪人をやめることができます。
受験勉強がつらくなって「やっぱりやめた」と受験を放棄することができてしまうのです。
万が一失敗しても大学は卒業できるという安心感も、受験に身が入らない原因を作ります。
安心感にあぐらをかくことなく、しっかり自分を律することができる人間でないと仮面浪人は厳しいのです。
仮面浪人で成功する確率を上げる方法
ここまで仮面浪人の大変さを述べてきましたが、希望がないわけではありません。
きちんとやるべきことをやれば、仮面浪人で志望校に逆転合格することは可能です!
以下では、仮面浪人で成功する確率を上げる方法を解説します。
具体的な目標と計画を立てる
仮面浪人を成功するカギは、しっかり目標を立て、目標達成のために逆算して学習計画を立てることです。
漠然と「○○大学に合格したい」というような目標ではなく、その大学の合格最低点を取るための各科目の目標点数をしっかり定めることが必要です。
それが決まったら、現在の自分の実力と比較してテコ入れしなければならない分野を把握します。
その後、苦手分野を強化するために必要なステップや時間を算出し、具体的な学習計画に落とし込んでいきます。
仮面浪人は、大学の授業・単位を取らなければならないので、現実的に受験勉強に注げる時間を見極めて学習計画を立てていく必要があります。
定期的に学習計画を見直し、合格への最短経路を追い求めていくことが重要です。
これをしっかりできれば、仮面浪人での成功率はグッと上がります。
塾を利用する
仮面浪人は、考えなければならないことが多いです。
目標大学と目標点数の設定、自分の現在の実力分析、日々の学習計画、大学の授業の履修の組み方、大学から与えられる課題、入試問題のピックアップ。
例を出し始めるとキリがありません。
仮面浪人生は受験勉強に使える時間が限られており、すべての時間を効率的に使用する必要があります。
何が効率的な勉強なのか、どのように学習を進めていけばいいのかなどを自分ですべて理解している人は良いですが、場合によっては塾などを頼ることが効果的です。
仮面浪人の成功率を高めるノウハウをもつ専門の塾なら手厚くサポートを受けることができます。
大手予備校は仮面浪人に特化したきめ細かい指導ができないため、仮面浪人専門の塾がおすすめです。
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気になる方は、お問い合わせフォームから気軽に連絡してみてください。
適切なアドバイスが得られるはずです!
仮面浪人を成功させる方法について、もっと詳しく知りたいと考えている方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は仮面浪人の成功率について見てきました。
世の中で言われている成功率10%という数字を真に受けるのではなく、自分で合格をつかみ取りにいくという気概を大切にしてください。
仮面浪人で合格できるよう、頑張っていきましょう!
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