仮面浪人に休学は必要?休学するメリット・デメリット、休学しなくても合格する方法はある?

「仮面浪人で合格を目指したいけど、休学は必要…?」

このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

また、休学しないで大学に合格できるのか、知りたい方もいるでしょう。

この記事では、仮面浪人で東大に合格した筆者が

  • 仮面浪人に休学は必要か
  • 休学のメリット・デメリット
  • 休学しないで合格するためのポイント

について、徹底的に解説いたします。

休学をするか否かを迷っている方は是非最後まで読んで、参考にしてください。

仮面浪人の2つのタイプ

一口に「仮面浪人」と言っても、所属大学への関わり方によって2つのタイプがあります。

1つ目のタイプは、受かった大学をキープしておくために、大学に籍は置くが、休学などをして授業には出席しないタイプです。

このタイプは、普段は予備校に行ったり、自習したりと表面上は通常の浪人生と変わりません

もう1つのタイプは入学した大学に通いながら受験勉強をするタイプです。筆者はこちらのタイプに属していました。

休学は必要?

仮面浪人を成功させるために、休学は必ずしなければならないのでしょうか。

結論としてましては、必ずしも休学を要する訳ではありません

現に筆者も休学をせずに志望校に合格しています。

休学を検討している場合は、以下で紹介するメリット・デメリットを比較して慎重に決めましょう。

休学のメリット

では休学して仮面浪人をすることにどんなメリットがあるのでしょうか。

以下では休学のメリットについて詳しく見ていきます。

1. 受験勉強に専念できる

休学するメリットとして最初に挙げられるのが、受験勉強に集中できることです。

大学に行く必要がないので、1日の大半の時間を受験勉強に充てることができます

大学に行きながら仮面浪人をする場合は、授業や課題をこなしながら受験勉強を行なう必要があるので、非常に忙しく、受験勉強に取れる時間も比較的短くなってしまいます。

また、休学をすることで、通常の浪人生と同じように塾や予備校の既卒生・高卒生のコースにも通うことができます

2. 費用を抑えられる

次に挙げられるメリットは、1年間でかかる費用が少なくなることです。

休学をした場合、授業料を払わなくてもいいので、その分の費用を抑えられます

授業料は国立では1年間に50万円程度、私立では100万円程度かかり、決して安い金額ではありません。

休学をすれば、学費分を予備校に回すことも可能なので大きなメリットと言えます。

仮面浪人にかかる費用について、こちらの記事で詳細に解説しているので、ぜひご覧ください。

仮面浪人にかかるお金はいくら?費用を抑えるポイントを徹底解説

「仮面浪人したいけどお金がかかりそう…」 このような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。 また実際にかかる費用や費用を抑える方法を知りたい方もいるでしょう…

3. 挫折するリスクを下げられる

前述のように、大学に行きながら受験勉強をするのは時間の制約があり、非常に大変です。

そのため忙しさから仮面浪人を途中で挫折してしまう人もいます。

一方、休学をして予備校などに通っている場合、周りも受験生であるためモチベーションの維持はしやすいです。

受験は長期戦であるため、途中で挫折するリスクが低いことは重要なポイントです。

休学のデメリット

ここまで見てきたように休学にはメリットもありますが、同時にデメリットも存在します。

1. 生活は通常の浪人生と変わらない

休学して仮面浪人を行う場合、その生活は通常の浪人生と変わりません

ほとんどの時間を受験勉強に使える反面、単調に感じてしまう人もいるでしょう。

大学に行きながら受験勉強を行う場合、大学の授業や活動から刺激を得られ、より受験勉強にメリハリをつけることができます。

受験勉強だけの生活に嫌気が差してしまう人には休学はデメリットと言えます。

2. 4年間で卒業できない場合も

休学している期間は大学の授業を受けることができませんので、その分の単位を取ることができません

したがって、卒業や進級に必要な単位の要件をクリアできないリスクが、大学に通いながら仮面浪人をする場合よりも高くなります。

休学をした場合、必ずしも4年間で大学を卒業できないというのは大きなデメリットと言えます。

3. 大学の授業を受けられない

一般的に大学の授業は受験勉強の時間を削ってしまうため、デメリットと考えられがちです。

しかし、大学の授業を受けることがデメリットしかないと言ったら、そうではありません。

大学で学習する内容は基本的に高校の学習内容と地続きです。初年次の授業は特にその傾向が強く、場合によっては高校の復習から始まります。

また、大学入試で扱われる問題の背景には、大学で扱う知識が隠れていることも珍しくありません。

休学をしなければ、大学の授業を先取りできる分、他の受験生や浪人生とは違った知識や視点を得ることができ、大きなメリットと言えます。

逆に、休学をしてしまえば、大学の授業から知識を得られる機会を失ってしまいます。

休学をせずに合格するには?

では、休学をせずに合格するにはどうしたらいいのでしょうか。

以下では、筆者の仮面浪人の体験を基に、重要なポイントについて説明致します。

最後まで読んで、是非仮面浪人の参考にしてください。

1. これまでの勉強・習慣を見直す

昨年第一志望に落ちていまい、今年仮面浪人を決意した方は、去年までの習慣や勉強を分析して勉強方法を見直しましょう

もし、対策を打たなければ、現役時と同じような結果となってしまいます。

したがって、必ずこれまでの勉強・習慣を見直し、反省や改善点を洗い出しましょう。

例えば

「苦手な国語の勉強から逃げていた」

「ついYouTubeを見てしまい勉強時間が足りなかった」

などといった反省や改善点があるはずです。

仮面浪人を成功させるために、まず去年までの勉強や習慣の分析から始めることをお勧めします。

また、苦手な科目や分野が特定できれば、時間の制約がある仮面浪人でも、効率よく勉強が出来るので合格の可能性が高まります。

2. 進級・卒業の要件を確認

大学に行きながら仮面浪人をするメリットの一つは、現在所属している大学の道も残せることです。この利点を最大限活かすためには、履修計画が重要です。

仮面浪人を成功させるには進級や卒業の要件を確認しつつ、受験勉強の時間を確保する必要があります。

大学によって進級・卒業の条件は違いますが、事前に確認する事をお勧めします。受験間近になり、授業を切りたいが、どれを切れば分からないと焦ることを防ぐためです。

また、要件を確認して履修を組むことで、仮面浪人が失敗しても通常通りの大学生活を送れる安心感を得ることができ、受験勉強にも集中できるようになります。

大学生活と受験勉強を両立できるような履修計画をしっかり考えましょう。

3. 模試を定期的に受ける

大学に行きながら仮面浪人をする場合、他の浪人生のように小テスト等で常に自分の実力や周りとの差を測れるわけではありません

そのため今の自分に何が不足しているか、逆に何が得意なのかが見えづらくなってしまいます。

なるべく月に一回程度、摸試を受けて現状の自分の位置や課題を確認するといいでしょう。

定期的に現状を確認することで、目標との差を明確にすることができ、受験勉強の計画も修正することができます。

4. 塾・予備校を利用する

大学に通いながら仮面浪人する場合、通常の浪人に比べお金がかかるので、なるべく受験勉強にお金をかけたくないと考えている方もいると思います。

しかし、一度目標校に落ちている方は、自分の勉強を見直す必要があります。

場合によってはこれまでの勉強法を大幅に変える必要もあります。そのため苦手科目だけでも指導者を探すことをお薦めします

一方、大学に通いながら仮面浪人をする場合、他の浪人生のように集団塾や予備校に参加するのは難しいです。通常の浪人生が通うコースは、昼間に開講しており、大学生活を送りながら通うのは困難です。

また、夕方以降に行われる集団授業は現役生をターゲットとしており、こちらも仮面浪人生が通うのは難しいです。

そのため、仮面浪人が塾に通う場合、時間の都合に合わせやすい個別指導をお薦めします。

最近ではオンライン個別指導を行っている塾もあり、自分の生活に合わせて受講できるので検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか。

仮面浪人の休学の必要性、休学をせずに合格するためのポイントについて解説させていただきました。

ここまでのポイントをまとめます。

  • 休学をせずに合格する方法もある。
  • 休学にはメリットもデメリットもある。
  • 休学せずに塾に通いたい場合はオンライン個別指導がお勧め

仮面浪人は忙しく、休学も検討されると思いますが、休学せずに合格することも可能です。

ぜひこの記事を参考にして仮面浪人を成功させてください。

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