仮面浪人で共通テストの得点を伸ばすには?目標得点別の各科目の得点パターンと勉強法についても解説
現役時は第一志望に合格できず、仮面浪人で逆転合格を狙う方もいると思います。
仮面浪人をする方の中には、共通テストを受験予定の方もいるでしょう。
共通テストの得点は、国公立の入試や私立の共通テスト利用で非常に重要です。
仮面浪人が共通テストで得点を伸ばすことは可能なのでしょうか。
また、希望の得点を出すにはどのように勉強をしたらいいのでしょうか。
この記事では、目標得点別に得点パターンとポイント、仮面浪人で共通テストの得点を伸ばすにはどうしたらいいのか、徹底的に解説します。
目次
共通テストは難化傾向?
共通テストは大学入試センターにより実施される試験で、2021年からセンター試験に代わり日本の大学で広く利用されています。
そんな共通テストですが、2022年に実施された試験では7つの科目で過去最低の平均点を記録しました。例えば、多くの受験生が受ける数I・Aの平均点は37.96点で、2021年(1月16日・17日実施)の平均点57.68点を20点以上も下回りました。
また、受験生の総合得点は大学入試センターから発表されないため、各大手予備校で集計された受験生の自己採点結果を見ると、2022年の共通テストの900点満点の平均点(推計)は、文系・理系ともに510点(56.6%)程度でした。センター試験を含めるこれまでの共通テストの平均点は6割程度で推移しており、2022年は難化したと言えます。
平均点が伸びなかった原因として、単純な暗記力だけなく思考力を問う問題や長文を読ませる問題が増えたことなど、これまで受験生があまり扱ってこなかった形式の問題が増えたためと考えられます。
新形式の問題は2023年以降も出題されると予想され、これまで見たことのない問題形式への対応力が今後も必要となるでしょう。
仮面浪人が共通テストで高得点は可能なのか
新しい形式の問題が増え、平均点も下がった共通テストで仮面浪人が高得点を取ることは可能なのでしょうか。
新しい形式の問題が増えたとはいえ、勉強の基本が変わったわけではありません。そのため基本的な受験勉強にも大きな変化はありません。
その点を勘違いし、新しい形式に対応した勉強をしなきゃと思うほどドツボにはまります。
共通テストの得点パターンと仮面浪人ならではの勉強法を抑えれば、仮面浪人でも現役時から得点を伸ばし高得点を取ることは可能です。
以下では目標得点を取る場合の各科目での得点パターンとポイントについて見ていきたいと思います。
7割を目標にする場合
7割と言うと簡単に取れるイメージをもつ人もいますが、適切な勉強無くして900点満点の7割、630点を取ることは出来ません。
以下では7割の得点パターンとポイントについて詳しく見ていきたいと思います。
7割の得点パターン
共通テストで7割を取る場合のパターンは
例1:全ての教科で7割前後
例2:苦手な1教科で6割、得意な2教科で7割5分
例3:苦手な2教科で6割、得意な2教科で8割
などが考えられます。
各科目で満遍なく7割を取得できれば、7割越えは可能です。
苦手科目がある場合は得意科目でカバーする必要がありますが、安定して8割以上を狙える科目があれば、苦手科目が7割以下でも合計点で7割を越えることは十分可能です。
理系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 140(70%) | 120(60%) | 120(60%) |
英語R | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 60(60%) |
英語L | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 60(60%) |
数学IA | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
数学IIB | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
理科1 | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
理科2 | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
社会 | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 70(70%) |
文系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 140(70%) | 150(75%) | 160(80%) |
英語R | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 60(60%) |
英語L | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 60(60%) |
数学IA | 100 | 70(70%) | 60(60%) | 60(60%) |
数学IIB | 100 | 70(70%) | 60(60%) | 60(60%) |
社会1 | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
社会2 | 100 | 70(70%) | 75(75%) | 80(80%) |
理科 | 100 | 70(70%) | 70(70%) | 70(70%) |
7割を取るポイント
共通テストで7割を目標としている方は、まずは全ての科目で7割をとることを目標としましょう。
前述の通り、6割以下の科目があると、得意科目でカバーする部分が大きくなり、万が一得意科目で望んだ点数を出せなかった時に全体で7割を取得するのが難しくなってしまいます。
そのため、苦手科目がある場合はまずはその科目に注力し、確実に7割をとることを目指しましょう。
参考書などで基礎を固め過去問を解けば十分に7割を狙えるので、苦手科目でも諦めずに勉強を続けましょう。
逆に、既に7割以上を安定して出せる科目に関しては、時間をかけて全範囲を対策するのではなく、苦手分野を中心に得点UPを狙いましょう。
8割を目標にする場合
900点満点の8割、720点を取るのは簡単な事ではありません。対策せずに共通テストで8割を取るのは至難の技でしょう。
8割の得点パターンとポイントについて見ていきましょう。
8割の得点パターン
共通テストで8割を目指す場合のパターンは
例1:全ての教科で8割前後
例2:苦手な1教科で7割、得意な2教科で8割5分
例3:苦手な2教科で7割、得意な2教科で9割
などが考えられます。
8割を目指す場合、7割程度の教科が2つ以上あると、得意教科で9割を狙う必要が出てきます。
さらに、6割台の科目があると8割到達はかなり大変になります。
8割を取得するには、どの科目でも満遍なく7割5分~8割5分は目指したいところです。
理系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 160(80%) | 140(70%) | 140(70%) |
英語R | 100 | 80(80%) | 80(80%) | 70(70%) |
英語L | 100 | 80(80%) | 80(80%) | 70(70%) |
数学IA | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
数学IIB | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
理科1 | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
理科2 | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
社会 | 100 | 80(80%) | 80(80%) | 80(80%) |
文系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 160(80%) | 170(85%) | 180(90%) |
英語R | 100 | 80(80%) | 80(80%) | 70(70%) |
英語L | 100 | 80(80%) | 80(80%) | 70(70%) |
数学IA | 100 | 80(80%) | 70(70%) | 70(70%) |
数学IIB | 100 | 80(80%) | 70(70%) | 70(70%) |
社会1 | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
社会2 | 100 | 80(80%) | 85(85%) | 90(90%) |
理科 | 100 | 80(80%) | 80(85%) | 80(80%) |
8割を取るポイント
8割を目指す場合、苦手科目であっても7割は絶対に死守しましょう。前述のように7割は基礎を固め、過去問を解けば十分に狙えます。
さらに、8割を安定的に取るには得意科目のブラッシュアップも必要です。
多くの分野では問題の出題パターンが決まっています。様々なパターンに慣れるために過去問を多めに解いたり、摸試等を利用してパターンに慣れていきましょう。
9割を目標にする場合
900点満点の9割、810点の取得は端的に言って非常に大変です。後述の通り、共通テストで9割を狙う場合、ほとんどミスは許されません。
では共通テストで9割を取るにはどうしたらいいのでしょうか。
以下では9割の得点パターンとポイントについて詳しく見ていきたいと思います。
9割の得点パターン
共通テストで9割を目指す場合のパターンは
例1:全ての教科で9割前後
例2:苦手な1教科で8割、得意な2教科で9割5分
例3:苦手な2教科で8割、得意な2教科で満点
などが考えられます。
9割を目指す場合は苦手科目でも8割台は必要です。ただし8割台の教科が2つあると、2教科で満点近くを狙う必要があります。
各科目でミスが出来るのは最大2~3問と考えると良いでしょう。
理系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 180(90%) | 160(80%) | 160(80%) |
英語R | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 80(80%) |
英語L | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 80(80%) |
数学IA | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
数学IIB | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
理科1 | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
理科2 | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
社会 | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 90(90%) |
文系の得点例(R:リーディング、L:リスニング)
科目 | 満点 | 例1 | 例2 | 例3 |
国語 | 200 | 180(90%) | 190(95%) | 200(100%) |
英語R | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 80(80%) |
英語L | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 80(80%) |
数学IA | 100 | 90(90%) | 80(80%) | 80(80%) |
数学IIB | 100 | 90(90%) | 80(80%) | 80(80%) |
社会1 | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
社会2 | 100 | 90(90%) | 95(95%) | 100(100%) |
理科 | 100 | 90(90%) | 90(90%) | 90(90%) |
9割を取るポイント
得意科目では満点を常に取ることは出来ないので、苦手科目でも8割後半は取りたいところです。そのため、苦手意識がある科目に対して重点的に対策を進めましょう。
東京大学に合格した学生は、過去30年分の問題を網羅して苦手科目の出題パターンにひたすら慣れて対策をしている人もいます。
また、9割の得点を達成するには、得意科目では常に9割以上を取りたいところです。特に自信のある科目は全問正解を目指していくのがよいでしょう。
場合によっては追試験などの問題も確認して、抜かりのない対策を心掛けましょう。
仮面浪人で得点を伸ばすには
共通テストの総合得点を6割から7割に、7割から8割に、8割から9割に1割伸ばすには、それぞれ90点以上伸ばす必要があります。
忙しい仮面浪人で得点を伸ばせるのか疑問に思う人もいるでしょう、
しかし先に挙げた得点パターンを意識し、適切な勉強法を身に着ければ、大学の勉強も必要な仮面浪人でも、得点UPは可能です。
実際に私も1年間の仮面浪人を経て、センター試験(現共通テスト)で
740 → 831 / 900 (+91点)
と伸ばした経験があります。
仮面浪人で共通テストの得点を伸ばす最も大きなポイントは苦手科目の対策を怠らないことです。
前述の通り、目標の得点圏から外れる科目が多くなるほど得意科目でのカバーが必要になり、得意科目での失敗が出来なくなります。
そのため、安定して目標点を得るには苦手科目の重点的な対策が必要となります。
また、苦手科目に重点的に時間を割くことで忙しい仮面浪人でも効率よく点数UPを狙えます。
苦手科目の勉強について自信がない方は、個別指導などを利用することも検討してみてもいいかもしれません。
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共通テストや仮面浪人について悩みや気になることがある方は、一度無料相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
各得点層での得点パターンとポイント、仮面浪人で得点を伸ばすにはどうしたらいいのかについて解説させて頂きました。
共通テストの対策は、5教科7科目ないし5教科8科目と、忙しい仮面浪人にとって非常に大変ですが、苦手科目を克服して第一志望に合格しましょう!
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